2016年6月1日水曜日

私から見た政策学部の活動

こんにちは。政策学部の2回生、イベントスタッフ企画課課長の廣田です。


ブログなんて2年近く書いていませんでしたし、こういった組織?団体?の共同のブログを書くのは生まれて初めてなのでかなり緊張してパソコンを叩いております(^_-)-☆


今回は、「私から見た政策学部の活動を伝える」というテーマでお話しさせていただきます。私のつまらないお話を自由に書くわけにはいきません。書きたいんですけど怒られるので我慢します。


政策学部の活動ですが、何から書けばいいのでしょうか…。政策学部生としてまだ1年間しか生活していない私ですが、いくつかの活動を経験してきました!
私は、このブログを運営している『イベントスタッフ』という広報団体、地域課題に取り組む『Ryu-SEI GAP』という団体に所属しています。この二つの団体は、政策学部ならではのものです(*'▽')

あ、授業も大事ですね!大事です!とても大事です…)^o^(忘れてませんよ
政策学部には基礎演習というものがありまして、週に一度、20人くらいのクラス制で行うのですが、大学で必要な基礎知識を学びます。クラスのメンバーでわいわい遠足に行ったりもしますし、1年間とても楽しかったです(・∀・)
イベントとしては、クラス対抗の討論会があります!簡単に言うとクラス全員で一つのテーマについてとことん調べて発表したりその発表に対して質問したりするイベントです( ˘ω˘ )かなり大変ですが個人的には楽しかったです(^◇^)へへ


私からはこのくらいですかね、実はこの記事を書くのをすっかり忘れておりまして今なんと締め切り前日なんですよ。やっぱり何事も早め早めにするのが一番ですね。後回しにして忘れるとか自分極めてますね。あ、ゲスを。


きっとこの記事が皆さんに届くまでには私の書いた7割は不適切な表現か何かで引っかかって削除されていることでしょう。前半は真面目だったんですけどね、なにせ時刻は深夜2時に差し掛かってますからテンションのふり幅はご了承くださいませ。


では短いですがこのくらいで終わります!
読んでいただきありがとうございました(`・ω・´)


廣田

早起きは3文の得



みなさん。
こんにちは、こんばんは、おはようございます!


初めましての方は初めまして!イベントスタッフ広報課課長の関です。


扇風機に向かってあ~って言う遊びをしていたら風邪を引いてしまいました。みなさんも扇風機の取り扱いには気をつけましょう。


今日は新年度の抱負というテーマで少しお話を。

20歳となったわたしですが、朝が苦手です。おかげさまで1限の授業の単位は貰えず再履修となってしまいましたが、再履修の授業は午後からなのでポジティブに考えることにしました。

というわけで、今年の僕の抱負は「早寝早起き」になりそうです。まるで小学生のような抱負ですが、小学生でも当たり前のように出来ていることができていません。

なんとも情けないことこの上ないのですが、当分の目標は小学生に追いつくことなのかもしれません。


以上、イベントスタッフ広報課課長の関でした

OC(オープンキャンパス)課の1年と抱負

初めまして!2回生の高橋未祐です。OC(オープンキャンパス)課の課長を務めさせていただいております。

2回生になり1回生を見て、そのフレッシュさに、輝きに、元気に羨ましさを感じています。

さて、新年度ということもあるので、OC課の1年と抱負を紹介したいと思います。

OC課では主に夏・秋・春のオープンキャンパスで政策学部の学部紹介や模擬講義、トークカフェの運営を行っています。
学部紹介は、政策学部についての情報収集から始まり、パワーポイントを作成し、発表練習、実演となります。
どんな伝え方なら伝わるのか、パワーポイントは見やすいか、理解しやすいか等、仲間と共に切磋琢磨して作り上げていきます。

しかし、どこにでもあるオープンキャンパスでは面白くない。より政策学部の魅力を伝えられるものを!と、思い、この春のオープンキャンパスの模擬講義で、模擬講義内に政策学部らしさとして、ワークショップを取り入れました。

もちろん、先生ー高校生のやりとりでは成り立たないと思い、ファシリテーターとして、イベスタ生を高校生数人のグループの中に入れてワークショップを進めていきました。
その模擬講義の内容もファシリテーターも先生と打ち合わせをして、一緒に作っていきました。

こんな風に、政策学部のオープンキャンパスは学生が主体となり運営しています

そして、今年の抱負としては、もっとオープンキャンパスを面白く、より政策学部の魅力を伝えられるものにすることです!
新たに加わった1回生のフレッシュな意見、1年の経験を持った2回生の意見を取り入れ、みんなで作っていきたいと考えております!!

いよいよ夏のオープンキャンパスに向けて動きだしていきます!今年の夏のオープンキャンパスに乞うご期待です!!

2016年3月9日水曜日

卒業生を送り出すにあたって想う、政策学部




奥野恒久(政策学部)

 先日、2年前にコミュニケーション・ワークショップ(CWS)演習を受け持っていた、その時の演習生たちとビールを飲みに行った。「おいしいビールを一緒したいです」と声をかけてくれた学生たちは、317日に卒業する。昨年もこの時期に思ったのだが、就職活動などを終えて、社会に出る心構えを持ち出したこの時期の学生たちは、ずいぶん成長して見えるし、話してくれる迷いを含む言葉は重い。ときにこちらは、酔っぱらうしかない。もう一つ思うことは、政策学部はいい若者を育てているな、ということである。基礎演習やCWS演習、合同討論会、政策実践・探究演習、Ryu-SEI GAPなどなど、皆と一緒に作業をする経験を積んだためであろう。他者と一緒に喜べることが自身の一層の喜びとなる、そんな体験が他者との接し方にもあらわれてきているように思う。他者に対する視点や配慮を、「教え込む」のではなく実地のなかで促す政策学部の教育は、これからも大切にされるべきであろう。もちろん、「なんとなくまとまる」「かりそめの絆」との違いに自覚的でありながらである。

 ビールを飲む会は、これからも「年に12回開くか」「今度は、○○さんにも声をかけよう」となり、「龍大政策学部、おいしいビールを飲む会」なる会が結成された。考えてみると私は、日本国憲法21条が保障する権利を行使して、「北海道のおいしいものを京都で広める会」や、「龍大・羊の会」、「龍大・山科の会」なる私的結社を結成しては、活動目的の達成には精を出さず、ただ飲み会だけを開いている。今回の会は、事務局的な役割を昨年度卒業し現在京都市内で勤務している角本知史さんと、今年3月に卒業し4月から滋賀県内で勤める九里伊吹さん、という実に頼りになる二人が担ってくれるので、活動目的は達成されるであろう。「おいしいビルを飲む会」の活動目的? もちろん、政策学部にご縁のある人(在学生、卒業生、教職員問わず)と、おいしいビールを飲むことである。今度は、夏にでも開催したい。参加ご希望の方、私・奥野までお問い合わせいただきたい。

 ともあれ、この3月に卒業される皆さん、卒業おめでとう。巣立たれるということは、「帰る場所」が増えるということ。自分を励ましてくれたり、自分を落ち着かせてくれる、「帰る場所」。そんな場所として、龍谷大学を思ってくれるとスタッフとして大変嬉しい。


2016年2月10日水曜日

最近読んだ本から2冊をおすすめします。


投稿者 中村 剛治郎(政策学部教授)2016.2.10.



(1) 地域経済学や地域経済政策を担当する中村剛治郎です。ある年の私の授業で、経済についてどんなイメージを持っていますか、と履修学生に尋ねました。「経済というと、お金の話ですね、自分はお金よりももっと大事なものがあると考えるので、経済には関心ありません」という学生が多くて驚きました。お金儲けの仕事より、社会の福祉、まちづくり、環境など公共的な分野で、社会に貢献する生き方がしたいという学生が政策学部では多いことの反映でしょうか。たいへん素晴らしいことではあります。
同時に、経済はお金の話というのは一面的にすぎます。経済の本質や現実、その動向や経済への働きかけの方法を知らずしては、就職も難しいし、現代経済のあり方に関心をもち、対応したり、変える働きかけをしたりすることなしには、社会貢献の生き方も容易でありません。経済以外の問題の背後に、あるいは、根底に、経済のあり方の問題があることをつかむことは必須です。
専門領域だけに関心があるなら、専門学部に行った方がよかったかもしれません。政策学部に入ったことのメリットは、演習を中心とする専門領域での考え方や行動力だけでなく、地域経済学的思考を含む多面的総合的に考える力、両方を併せ持つ「政策学力量」を身につけることができる、それによって複雑な現実に対応できないタコツボ的な専門知識の狭さを超えるというところにあります。政策学部に学ぶメリットを生かしてほしいなあ、もっと地域経済に関心を持ってほしいなあと、いつも願っています。
経済への関心をもつことは、経済学の入門書から始めるというのが経済学部では常識でしょうが、政策学部でそれが苦手な人は、教科書から入らず、直接、現代経済に関心をもつ、現代経済の動きについてのいろいろな見方、問題提起を知ることから始めてよいのではないでしょうか。誰かの見方を鵜呑みにせず、いろいろな見方があることを知り、どれが真実をついているのだろうと、自分で考えることが重要です。
1990年代初めのバブル崩壊以降、日本経済は長期停滞に陥っています。皆さんは、その中で生まれ育っていますから、多くの人が希望を持てた高度成長期に青春時代をすごした世代の人たちとは、発想も行動も違うかもしれません(ほら、ここでも経済の問題が根底にあるでしょう)。ところで、日本経済の長期停滞傾向というが、実は、そこから脱却するために必要と称して米国式の構造改革を基調とする政策がいろんな領域で大々的に行われてきました。なのに、なぜ、いまだに長期停滞にあるのでしょうか。構造改革がまだまだ不十分だから脱却できていないのでしょうか、それとも、日本で米国型の構造改革を持ち込むことが間違っているので、政策が余計に問題を悪化させるのでしょうか。福祉やまちづくりや環境、教育などの改善は、新自由主義的な構造改革のいっそうの推進が不可欠という議論もありますが、あなたはどう考えますか。
世界はいまイノベーションの時代といわれています。情報通信技術革命の成果はいよいよ社会にあふれ出て来ています。遺伝子医療の時代が到来しつつあるともいわれます。現代の旺盛な技術革新で日本経済は長期停滞を脱し、再び、成長の時代が来ると期待すべきなのでしょうか。日本資本主義の経済成長を求め続けるという発想が古いのではないか、現代のイノベーションは、新しいポスト資本主義社会(古い社会主義という意味でなく)への移行を準備しているとみるべきなのでしょうか。皆さんはどう考えますか。
今回のブログでは、この2つの問題に関わって、私が最近読んだ本で興味深かった本を紹介したいと思います。是非読んで、私の授業の時にでも、感想をお寄せください。楽しみにしています。

(2) 現代経済では、少数の富裕層に富が集中し、多くの人々が貧困に苦しんだり、お金に振り回されたりする傾向が顕著です。格差社会化というより階層社会化が強まっているようです。20世紀後半の福祉国家の下で多数派になった中間層が、没落しつつあります。資本主義社会は、中間層が分厚いことによって健全さを保てるわけですが、現代社会では、中間層の多くが底辺労働層化しています。それが、資本主義経済に有効需要不足をもたらし、供給過剰となり、現代経済の長期停滞傾向を強める結果になっています。
政府や経済界は、デフレ脱却、成長戦略が重要だと言って、貿易の自由化だけでなく金融の自由化、資本の自由化、規制緩和や民営化、競争促進など新自由主義的な構造改革を基調とする政策に励んでいます。所得再分配の財政政策を抑えて、金融政策主導の経済政策を採用し、従来、あまりにリスキーなのでここまでやることはなかったというほどの超金融緩和を行って、通貨安と株価上昇をめざし、インフレ経済に転換させようとしています。豊かな先進国のはずなのに、なんだか、お金お金の経済の時代であるかのようになっています。
グローバル経済の時代に先頭を走った米国経済に対し、日本は立ち遅れている、停滞している、その原因は、アメリカのような効率性、自己責任、競争がすべてといった自由な市場に変わるための構造改革の取り組みが遅れていることにある、日本の労働市場は正規雇用の解雇が難しいなど保護がいっぱい、アメリカのレイオフ制度のように、景気が悪ければすぐに解雇し、景気が良くなれば雇用を増やす、正規雇用を非正規雇用と同様の扱いにして格差をなくすこと(非正規雇用を正規雇用に引き上げて格差をなくす道でなく)、転職をすすめる流動性の高い自由主義的な労働市場に変えることが重要だという議論が、日本の政治と学界において支配的な、通説になっています。はたして、これまでの新自由主義的な政策基調、学界主流の考え方は、日本における現代経済の問題を解決するための処方箋なのか、それとも、日本における諸問題を深刻化させている原因なのか、間違った政策だったのか、いま、人々は、改めて考え直す時期にきているといえましょう。
グローバル経済化の荒波によって、日本の経済社会が危機に直面している時、必要な改革とは何か、それは、日本の経済社会の制度的特徴のよさを活かしながら、それを基盤にした、つまり、既存の歴史的に形成されてきた制度構造と整合的な新しい制度設計を考案し接合することにより、現実の課題に対応することではないでしょうか。歴史的にアメリカとは異なる制度を育んできた国に、アメリカの制度を直輸入する構造改革では、うまく行かない、かえって人々の暮らしを困難にし、日本経済の将来を不安定なものにすることになりましょう。いったい、グローバル経済の時代に、日本の経済社会はどのような改革を進めるべきなのか、比較制度的な視点に立って考えることが重要になっているといえましょう。
こういうことを考えさせてくれる本として、次の本をおすすめします。著者はフランスのレギュラシオン学派の人ですが、訳者は日本の政治学者です。
セバスチャン・ルスヴァリエ『日本資本主義の大転換』岩波書店、2015

(3) ところで、経済は、お金の話に尽きるものではありません。お金儲けと異なる経済活動が存在します。実は、人類は長い間あるいは資本主義社会以前には、お金を媒介にして市場で交換する経済活動は、小さく例外的で、人々の暮らしを成り立たせる経済のほとんどは、自給自足や互酬(贈与したり返礼されたり)や再分配(公権力が集めたものを再配分する)といった非市場的な経済活動であったわけです。資本主義社会とは、市場における交換の機能が社会から抜け出て支配的な経済制度となり、この世のあらゆるものを儲けの対象として商品化し、貨幣を媒介とする市場で交換する経済で暮らしを成り立たせるようになった、長い人類史の中の、比較的最近の、短い、ある段階の社会のことです。
 貨幣経済は、人々をお金で振り回す悪い面ばかりでなく良い面もあります。身分制社会に縛られていた人々を自由にしました。お金さえあれば、身分に関わらず、いろいろな物やサービスを手に入れることができるのが近代社会だからです。経済は金融機能に媒介されて円滑化する面があります。そして、グローバル経済になる前までは、一国主義的な福祉国家の成功によって、先進国では、多くの人々が中間層になって、所得を増やし、物質的な豊かさを享受してきました。ところが、グローバル経済の時代になると、グローバル競争が激化して、一国的な福祉国家がうまく機能しなくなりました。新興国が低コスト生産の世界的拠点となり、先進国でも徹底してコストダウンを図る効率化競争が激化しています。
生産性の上昇こそが企業の利益を増やし、所得増につながる道であるとされ、コンピュータ化、インターネット化、ロボット化、AI(人工知能)など、第3次産業革命と位置付けられる情報通信技術革命の成果が経済のあらゆる領域に導入されています。現代はイノベーション競争が牽引する知識経済の時代といわれ、情報通信技術革命あるいは現代のイノベーション競争こそは、先進国資本主義に成長の時代を復活させる切り札であり、源泉と位置付けられています。
 情報通信技術革命は、新しい仕事を増やしていますが、それ以上に、人々の仕事を機械で置き換えつつあります。機械が、肉体労働を置き換える段階から、銀行員の融資審査機能や納税のための税理士の仕事ほか、いろいろな知識労働を置き換える時代に入っています。人々は、仕事能力の向上を機械と競争する、ロボットや人工知能ではできない人間的な仕事とは何か、そのための能力形成に努力する時代に入っています。しかし、そんなことは、すべての人々にとって可能なことだろうか、仕事を奪われる人が増えていくのではないか、という心配が生まれています。
情報通信機器がインターネットに接続する時代から、あらゆるモノがインターネットで結ばれるIoTの時代に入り、第4次産業革命に入ったと言われる場合もあります。3Dプリンターを使って、企業だけでなく、消費者が、世界の仲間の協力をネットで得ながら、創造的な、独自の製品を自由に開発・製造できる時代が来ようとしています。インターネットで飛び交う情報がビッグデータとして集められ分析され、販売促進の提案やフィンテック(情報通信技術を駆使した新しい安価な金融サービス)などに活用されつつあります。クルマの使い方も、従来のようにマイカーという形で個人が購入し所有するよりも、いつでもどこでも好きなクルマを効率的に自由に乗り捨てできるカーシェアリングの時代が到来しつつあります。
企業が利益拡大を求めて、競争しながら、効率化を徹底し、生産性を上昇させる道は、究極的には、人手を削減し、追加的な原材料の費用を必要としない、限界費用(モノやサービスを1単位追加することにかかる費用)ゼロの社会に近づける道になります。そうなると、無人自動化工場が生まれるなど、機械が仕事を奪って失業者を増やし、有効需要を減らし、経済不況が生じる。利益の追求、利益の実現を推進力とする資本主義経済の発展が、自らの限界を作り出してゆく矛盾に直面することになるわけです。
この現代資本主義の矛盾を解決する道は何か。そこから、人々は、利益追求の経済システムよりも、限界費用ゼロという第3次産業革命の成果を享受して、相互の信頼関係、社会的な協力関係を基礎とするシェアリング経済(共有型経済)への移行を求めていくことになるという議論が生まれています。
経済に関心がない、経済よりも社会的貢献に関心があるという態度よりも、技術進歩と経済発展が、社会貢献を大事にする人々のネットワークを基盤とする新しい経済、しだいにポスト資本主義の傾向を強めて行くシェアリング経済へと移行しつつあるという現代経済の矛盾とその打開の道、その動きを視野に入れて、社会貢献への関心を位置付ける方が、ずっと鋭いし、現実的になると思うのですが、いかがでしょうか。
次の本がそのような問題提起をしています。著者は、文明評論家として有名です。
ジェレミー・リフキン『限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭』NHK出版、2015