2011年10月20日木曜日

政策学部開設記念国際シンポジウムに行ってきました

事務室

みなさんこんにちは。

政策学部教務課の千葉です。今年の4月から政策学部教務課で、色々とお手伝いさせていただいています。なので、龍谷大学歴は政策学部生1年生の皆さんと同じです。

半年経って、私はようやく慣れてきましたが、学生の皆さんを見ていると、もうすっかり龍大生になっているのには驚きです。若いってすごい…

10月になりすっかり秋らしくなり過ごしやすい日が続きますね。あんなに暑かった夏も、キンモクセイの香りが漂う頃になると何だか懐かしく思えて、少しさみしい気さえします。秋の心と書いて「愁い」。日本語というものは、何と物事の機微をこうも絶妙に表現してくれるのでしょうか。

さて、秋晴れに恵まれた3連休初日の10月8日(土)に龍谷大学深草キャンパスにて開設記念国際シンポジウムを開催いたしました。

今回は「現代社会とコミュニケーション研究―大学における職能教育への模索」をテーマに、メインスピーカーとしてニュージーランド国立ヴィクトリア大学教授ジャネット・ホームズ先生をお招きし、「職場の談話研究プロジェクト(Language in the Workplace Project)について」という内容で、ご講演いただきました。




講演中のホームズ先生


少し内容をお話すると、英語力は十分にあるのに職場におけるコミュニケーションがうまくいかないノンネイティブの人たちの例をとって仕事内容以外での会話、すなわちsmall talk(談話)というものが、いかにその他のコミュニケーションに影響を及ぼすかというものでした。文化の違いによる会話の始め方や、仕事上での会話習慣のちょっとした違いに端を発するすれ違いをどう解決していくかの取り組みの紹介などを大変分かりやすく、ユーモアを交えてお話いただき、ホームズ先生のあたたかい人柄の滲み出た講演となりました。

講演後の風景



 


 


 


 


 

パネリストとしては、関西学院大学法学部森本郁代先生「裁判官と裁判員のコミュニケーションについて」、南山大学総合政策学部渡辺義和先生「医療現場のコミュニケーションについて」、龍谷大学政策学部村田和代先生「公共政策主体間のコミュニケーションについて」、龍谷大学政策学部土山希美枝先生「〈つなぎ・ひきだす〉対話議論能力の開発について」と、それぞれの先生方にとても興味深い講演を行っていただき、普段何気なく行っているコミュニケーションの奥深さや難しさ、そしてその重要性を再認識しました。

パネリストの先生方


今回のシンポジウムでは約100名の来場者があり、その年齢層も様々で、コミュニケーションへの興味を持つ層の幅広さに驚くと同時に、政策学部のキーワードのひとつである「つなぐ」という意味を考えてみても、この幅広さはうれしく感じました。

この場をお借りして、講演いただきました先生方をはじめ、ご参加くださった皆様、開催においてご協力頂きました皆様に心よりお礼を申し上げます。

10月29日(土)には、『高校生レストランの奇跡』(政策学部・政策学研究科開設記念イベント)を開催します。あの話題になったドラマ「高校生レストラン」のモデルとなったレストラン「まごの店」の仕掛け人である岸川政之さん(三重県多気町 まちの宝創造特命監)をお招きし、高校生レストラン開設の経緯をはじめ、多気町での様々な取り組みを通して地域活性化についてお話いただきます。

事前申込不要、参加料無料です。なんと試食もありますよ。皆様のご参加お待ちしております!

詳細はこちら→http://www.policy.ryukoku.ac.jp/news/detail.php?id=3024