2010年10月4日月曜日

コミュニケーションのインフラをどのように築くのか

松浦 さと子

2011年4月に政策学部就任予定の松浦さと子です。続いてブログに参加します。

 8月末までロンドンにいました。帰国して日本の暑さに驚きましたが、ようや
く衣替えに着手したところです。

 今、小さなエリアや共通の興味を持った人々の間でコミュニティラジオが急増しています。

最初のフルタイム免許が交付されて5年「英国放送史における大きなサクセスストーリー」とOfcom(英国通信庁)が誇っています。

 都会や農村、移民のコミュニティセンターや大学、病院など、小さな拠点で、
地理的コミュニティや関心を共通するコミュニティの、最も弱い立場の人々に声
が届くメディアとして、

公共セクターの広報ツールとしても用いられ、ボランティアが支え、デジタル技術をトレーニングする場にもなっています。

 日本でもコミュ二ティ放送が1992年からスタートしており、趣旨や放送内容、
運営方法も似ています。

英国が異なるのは、非営利運営でなければ免許交付されない、という点です。内容においても「商業放送」と明確な違いを実現し、

そのコミュニティにおいて実現しようとする社会的利益を明示しなければなりません。

 公共予算の削減が続き、市民社会セクターの様々な領域で、財政担当者が見えない未来を嘆くなか、

200を超える全国のフルタイム免許局のうち、放送を実施しているところは160あまりしかありません。
 財政的な厳しさのなかあ、デジタルトレーニングの供給役を担うなどのことで社会企業として乗り切ろうとしています。 

 また、BBCとも協力関係を築き、人材を送ることにも成功してきました。社会的排除を取り除き、参加型社会を創り上げるために、

コミュニティラジオはどのようにその存在意義を示してきたのでしょうか。

 時間をかけて答えを手繰り寄せたいと思います。

 さて、みなさんは、お近くのコミュニティラジオを訪ねたことはありますか。

ベルファストのRadio Faliteロンドン サウソールのDesi Radio