2010年10月28日木曜日

ロンドン滞在記~part 1~

坂本 勝

10月20日に帰国し、「チーム政策」のメンバーに復帰しました。

2010年は、ショパン・シューマン生誕200年、マーラー生誕150年ということで、ロンドンのコンサート等では
3人の曲が盛んに演奏されていましたが、研究分野の公務員制度では、155年ぶりの改革が行われました。

イギリスの近代的公務員制度は、1853年のノースコット・トレヴェリアン報告書に基づき1855年に導入され
ました。しかし、独立の人事委員会は、この報告書が勧告した公務員法ではなく勅令(Civil Service Order
in Council)に基づき設置され、公務員の職務もcivil service code で規定されることになりました。イギリス
の公務員の地位がクラウンのサーバントと規定されるのは、この勅令に起因するとされています。

1990年代以降、メージャー保守党政権、ブレア労働党政権の人事政策により、高級公務員の地位が不安定
化するにつれ公務員法の制定が懸案とされてきましたが、本年ようやく155年ぶりにノースコット・トレヴェリアン
報告書の勧告する公務員法がConstitutional Reform and Governance Act 2010 の一部として制定されています。

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写真左は、テムズ川とイギリス国会議事堂。写真右は、公務員法Chapter 25。

ロンドンでは、トラファルガー広場近くのアパートに滞在しました。その目と鼻の先のパブは、いつ見ても
カメラ持参の客等で大盛況。気になってパブの看板を見ると、SHERLOCK HOLMES とありました。

ベーカーストリートのホームズ・ミュージアムも顔負けの繁盛ぶりに、帰国間近になってその「秘密」を探り
に行きました。パブの2階がレストランになっていて、踊り場近くの小部屋に、コナン・ドイル全集やホームズ、
ワトソンを演じた俳優たちの古びた写真などが展示されていましたが、ただその展示があるだけなのに・・・。

イギリス人は、やはりシャーロック・ホームズが大好きなんですね!


写真左は、パブ正面入り口。写真右は、パブ2階のベランダ・レストラン。