2011年5月29日日曜日

基礎演習合同講演会~被災地の現在を知ろう~

井上 芳恵


こんにちは。まだ5月ですが、今年は一段と早い梅雨入りですね。

政策学部1年生全員が25名前後で計12クラスに分かれて、大学での基礎的な学びを身につける基礎演習Ⅰでは、
4~5月上旬の、オリエンテーションを経て、グループごとにレジュメを作成し、報告、質問、ディスカッションをするなど学びが進んでいます。


そんな中、5月18日には「被災地の現在を知ろう~私たちができることを考えるために」をテーマに、基礎演習の合同講演会が開かれ、
ゴールデンウィークに実際に現地に行ってボランティア活動をされた政策学部の先生や法学部の学生から報告が行われました。

石田先生からは、政策学部だからこそ、実際の現状を知り、今後の様々な分野からの対策を検討していく必要性について、
土山先生からは、実際のボランティア活動の内容や、現地に行ってボランティア活動を行う際の心構えなど、
また、NPO・ボランティアセンターに所属している法学部4回生の学生からは、
つなプロ(被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト)」に参加した取り組みについて報告が行われました。

 「世界的にも歴史に残る非常事態に対して、今、また今後自分が何ができるのか、ということが問われており、
今起きている事実に対する向き合い方は、自分が人生をどう生きるかを問われている」という先輩の発言は、
1年生にとってもとても重く、また関西の学生として何ができるのかを改めて考えさせられるものだったと思います。

 その後、深尾先生のコーディネートの元、参加した政策学部1年生で、自分たちができることや、今後の願いについて、
グループディスカッションを行い、全体で想いを共有しました。

  
                            合同講演会の様子                                                グループワークのディスカッションシート

 東日本大震災が発生し、学内でも、さまざまな講演会やセミナーが開かれ、各分野、立場から、
今後何ができるかについて検討が進められています。

<NPO・ボランティアセンターの取り組み>
4月26、27日 「東日本大震災 復興支援ボランティア・ガイダンス」
6月1日~3日 福島県の物産品販売

<政策学部大学院NPO・地方行政研究コース>
6月4日 「東日本大震災/現地報告―被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト」(13:15~14:45 深草学舎21号館501教室)

また、復興支援ボランティア・ガイダンスでの呼びかけを通じて、龍谷大学の学生、教職員、卒業生など有志のコミュニティ
「龍谷大学復興支援プロジェクト『ともいきDan(ともいき団)』が結成され、
実際に現地に行くだけではなく、今ここでできることについても、情報収集や意見交換、具体的な企画の検討が進められています。

それぞれの関心や得意なこと、専門分野を生かして、息の長い継続的な取り組みを行っていくことが求められていますが、
政策学部には、地方自治、環境、行財政、経済、都市計画など、様々な分野の先生方がいますので、総合的、多角的な視点から、
持続可能な社会の実現を目指して、この問題に取り組んでいきたいと考えています。