2012年3月4日日曜日

「深草まるごとサロンの日」開催

石田 徹

久しぶりに晴れ上がった今日(3月3日(土))、政策学部の学生諸君が参加する行事が2つ平行して開かれました。一つはRyu-SEI Gapの「地域と学ぶ、地域で学ぶ」の中間報告会で、こちらは「政策のつぶやき=Twitter」(せいさくん)で紹介されていますので、そちらをご覧ください。もう一つは、私がここで紹介する、龍谷大学近くの深草小学校を中心に催された「深草まるごとサロン」の行事のことです。これは、深草地域の絆を高めることをねらいとするとともに、より具体的にはこの秋に深草商店街にオープン予定の「ふかくさ暮らしの交流サロン(仮)」の取り組みを地域の人々に広く知ってもらうために開かれたものです。この行事と同時開催でプチ版の「ふかくさ100円商店街」も行われました(「ふかくさ100円商店街」はすでに井上先生が「チーム政策日記教員ブログ」にアップされた2011年5月28日の記事で紹介しています)。


                         
          深草まるごとサロンのポスター              三井深草商店街振興組合理事長 開会挨拶



                         
      中庭ブースの様子                           学生ボランティア


 深草小学校には、「いっしょに味合う」「」いっしょに子育て」「いっしょに健康に」のコーナーが置かれて、それぞれ「障がい者支援施設が運営するカフェの出張営業」、「絵本の読み語り絵本を題材にした工作など」、「視覚障がい者によるマッサージ」などといった催しが行われました。また、中庭には「福祉施設、被災地の手作り品販売」「青竹踏み&コップ作り」「廃油で作るエコキャンドル提供」などといった8つのテーマのブースが設けられました。少し風が吹いて寒いところもありましたが、陽ざしは穏やかであり、お年寄りから子供まで沢山の人が訪れていました。
 この行事には、龍谷大学のみならず、聖母女学院、京都教育大学、京都文教大学などから30名以上の学生がボランティアとして参加していました。私が今年度に担当した基礎演習2組からも3名の学生が加わっていました。
 深草地域へは、龍谷大学として、短期大学部の加藤博史先生を中心に多くの先生方が関わって来られ、またボランティア・NPO活動センターなどを通じて学生諸君も各種イベントに協力して来たという実績があるのですが、地域との連携を重視する政策学部、政策学研究科においても今後積極的に関わっていこうと考えています。上に挙げました「交流サロン」の企画の実施に関しても協力していくことを確認しています。
 政策学部の学生諸君との関係では、基礎演習2組の取り組みのことを紹介しておきます。政策学部1回生の一大行事である基礎演習合同討論会(これについての詳細は「チーム政策日記学生ブログ」の2012年2月10日の記事を参照して下さい)において、我がクラスは「商店街の活性化」のテーマを取り上げました。まず日本一長い商店街として有名な大阪の天神橋筋商店連合会会長の土井年樹さんをお呼びして講演を聞き、そのお話しに刺激を受けて2組の諸君は、龍谷大学の地元にある深草商店街を取り上げ、その活性化に向けて提言を行うことを討論会のテーマにすることにしました。
 講演会から討論会までは2ヶ月足らずでしたから、果たしてうまくまとめることができるであろうかと心配していましたが、学生諸君は天神橋筋商店街及び伏見区深草支所にインタビューに行き、また深草商店街においてアンケート調査を行うといった多くの作業を分担しながらテキパキと進めて、短期間でレジュメ(報告の概要)を完成させました。討論会に向けての最終盤ではほとんど毎日図書館の学習室などに夜遅くまで詰めかけて準備をするなどして頑張った甲斐もあり、討論会の本番では優勝することができました。討論会を通じて示された学生諸君の成長ぶりは目を見張るものがありました。
 龍谷大学政策学部では、地域と連携し、地域に入って学びを深め、成長していく機会を今後も様々に用意していきたいと考えていますので、在学生そして受験生も大いに期待して下さい。