2013年11月25日月曜日

コンペに夢を見る

阿部 大輔

デザインの分野では、よく「設計競技」、英語を略してひらたく「コンペ」が開催されます。建築や都市計画、都市デザインの領域も同様で、毎月さまざまなコンペが全国各地で行われています。一般的にコンペでは、ある敷地やテーマ(自由応募のものもあります)のもと、複数の応募者にデザインを競わせ、優秀作品を選びます。

こうしたコンペに積極的にチャレンジしていくことは、大学での学びを深めるためにとても大切です。特に、都市空間のカタチを考える私のようなゼミではなおさらです。

特に地域に入り、フィールドワークを行い、まちづくりの支援活動を行いたいと考えながら勉強をしている学生にとってはなおさらです。

連日連夜、睡眠時間を削りながら取り組んでも、所詮は「机上の空論」かもしれません。ですが、決してそのことに脱力感を持ってもらいたくないのです。どのような政策・取り組みであれ、机の上で学び、そして現場で学び、机上・現場両者の面白さや限界を理解し、その両者を補完的な関係として捉え直すこと。そこからしか、大学という高等機関での学びは始まりません。