2010年12月19日日曜日

誰もが開拓者

堀尾 正靱

古典的な既成観念を打ち砕く知的冒険の大きなながれが「近代」というものを作り上げてきました。天動説に固執する教会から宗教裁判を受け、「それでも地球は回っている」と言ったガリレオ・ガリレイ、真理に近づいて行くことが重要でありそのためには正しい「方法」が必要だと、問題を方法に還元し、神を畏敬する時代から人間の力に期待する時代をひらいたデカルト、経済社会と支配の構造に迫ろうとしたマルクス、心の真実に迫ったフロイドやユング、戸外の光や存在の真実に迫りつづけた、モネ、ゴッホ、ピカソ、ダリなどの画家たち。人間の知の大きな前進にもかかわらず、人間というものの戦争(第1次、2次大戦)の記憶、